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患者さんの膝の痛みと歩行をよくする!!の巻き【動画付き】

" 鍼灸治療 "

2017年11月17日

 

 

痛いところに鍼をしないの??

私は、歩行困難な方の訪問治療に出ることがあります。

 

訪問先で、せっせと治療を行っているのですが、

 

治療している患者さんのご家族から

 

「あたしも治療して!!!(けっこう強めに、、、)」

 

と言われることがあります。

 

歩行困難な患者さんを介助することから、

 

ご家族が痛みを抱えていることが多いのです。

 

ご家族を治療することで、患者様の笑顔がみられたり、介護の負担を少しでも減らせれば

 

と思うので治療することがあります^^

 

今回、頼まれたのが変形性膝関節症を持ったご家族さん(患者さんの娘さん)

 

この方は、もう20年も前から膝の変形と痛みに苦しめられているそうで、

 

「90歳になる親の介護も大変だ」とお話しになります。

 

歩くときの痛みで長時間歩くことができない、、立ち上がりの際に痛みが出るとのこと。

 

膝の変形をみると軽度とは言えない具合で、一筋縄ではいかなさそうでした。

 

ですが、

 

「変形は、元通りに治すことはできませんが、歩行の状態と痛みを改善できますよ!!」

と言い放ってしまいました。

 

(内心は大丈夫かな、、と思うところもありましたが、、)

言い放ったからにはやるしかありません!!

 

ちなみにこれが施術前の歩行状態

 

 

 

そこでまず、歩きをみて

 

お尻と体幹を支える筋肉・ももを上げる筋肉の動きが良くないなと感じ

 

足と手のツボに鍼治療をしました。すると

 

「娘さんには、そこに鍼するの!!!!!!??????笑」

 

「そこ!!!???」

 

(痛いところと離れたと場所に鍼をするので)ビックリされましたが、

 

「私は痛いところに鍼はしないんです。痛いところと連動している根本の原因となるポイント(ツボ)にアプローチしているんですよー。」

 

と答えます。

(ほとんどの患者さんが強めにツッコんでくるのでなれました。初期はそんな顔して言わなくてもいいのに、、と弱気

になることもありましたが汗)

 

そして、鍼治療の後に歩きやすさが現れたので一安心。

(私、洗脳されてるかも、、、と娘さんが言ってましたが涙目)

 

こんな感じで、一つ一つ痛みの出る動作を確認しながら使う「ツボ」を選定し

 

鍼治療を行っていきました。

 

治療は週1で行っていたのですが、5回目頃から「バス停2つ分くらいの距離を歩けるようになったよ!!」

と嬉しい報告をしてくれました。この頃からツッコミはなくなっていきます。

 

8回目には歩き方も以前よりスムーズになり、娘さんから「もう痛みも歩きも良くなったからもういいわー」

というお話しがあり、

 

私的には、もう少し続けて頂ければもうちょっと歩行がよくなるとは思うところはありましたが

 

そこで治療を終えました。

 

膝関節の変形は良くなりませんでしたが、関節の可動域は広がり、動きはスムーズになりました。

また、日々の生活の中での動作でおこる痛みは10→2~3に減少しました。

 

治療前と治療後はこんな感じ

 

 

 

 

~今回の治療を終えて感じたこと~

 

今回治療を終えて感じたことは、

 

現在、私の主軸となる治療法「整動鍼」の理論がピッタリ当てはまる症例でした。

 

それは、

「痛い(から)→動けない・動きが悪い」というこではなく

 

「動けない・動きが悪い(から)→痛い」ということ。

 

今回の症状が

 

動きが良くなるとともに痛みが減少していったことからそれが言えると思います。

 

このように、「関節が変形しているから、もう私の痛みは改善しない」

 

と考える人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。

 

動きを整えることで、痛みは改善します。

この記事を書いた人

亮鍼灸院 

院長 永田亮太(ながたりょうた)

 

36歳 はり師・きゅう師、柔道整復師の国家資格を持っています。

高校卒業から治療院で働きながら学校に通い資格を習得。

臨床経験は13年になります。 症状を改善された患者さんの笑顔が大好きな治療家です!!

 

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