札幌市東区の医師が推薦する「はり専門」の鍼灸院

めまいの症例

 

症例2 頭を動かすと視界がクルクル回るめまい 

患者

女性 30代

来院

2018年7月

症状と来院理由

医療事務として病院に勤務しており、人間関係でストレスを抱えている。

半年前から視界がグルグルと回りだし、立っていられなくなり家族に連れられ病院を受診する。

 

検査で「メニエール」と医師から診断がつき、薬を処方される。2週間ほどでめまいが落ちついた。

その後、仕事が忙しくる月末から月初めにかけてめまいが再発するようになり、症状が強くなるとめまいで仕事に行けなくなってしまう。

 

悩んでいたところ、友人からめまいには鍼治療が効果があると聞きネットで当院をみつけ受診した。

治療経過と内容

首肩を触診すると、右首の起立筋が硬く緊張しており、頭を下から上にむける動作でめまいがおこるとのこと。

この首の緊張がめまいを引き起こしていると考え、首と連動する足のツボに鍼施術を行った。直後より、右起立筋の緊張が緩んだ。

 

次に左肩がいつも肩が凝って辛く感じるとのことで、触診すると左首から左肩にかけての筋肉と肩甲骨内側に硬さがみられた。そこで、足にあるツボ2カ所に鍼施術を行った。すると、「めまいを感じずに頭を動かせる範囲が広がった」とのことで1診目を終えた。

 

1~4診目は、洗顔で頭を上げる時のめまいが減ったとのこと。5~9診目で月末で仕事が忙しかったがめまいで休まずに乗り切ることができたとのことで、施術を終えた。

同時に治療した症状

肩こり、耳鳴り

使用した主なツボ

築賓L、飛揚L、地機L、合谷L、下髎R

考察

首の筋肉の過緊張がめまいを引き起こした症例。

左側の首から肩が硬く緊張していた為、右側の肩甲骨と比べると左側が上に持ち上がっている。

 

緊張を緩めると、肩甲骨が同じ高さに戻り、左側の首肩の緊張に引っ張られて硬くなっていた右首上部の緊張も緩みめまいが改善した。

症例1 朝、立ち上がる際にクラクラめまいがする

患者

女性 30代

来院

2017年 8月

症状と来院理由

 

 

長男を出産後、起床時に「クラクラするめまい」を感じるようになる。

 

小さな頃から「疲れがたまるとめまいを感じる」こともあり、子育での疲労と

 

考え様子をみていたが、朝立ち上がる際のめまいを更に強く感じるようになった為、

 

耳鼻科を受診。処方された薬を飲んでも症状に変化をなく、困っていたところ鍼治療がめまいに効果があると友人から聞き、

 

当院を受診した。

 

 

治療経過と内容

 
 背骨を触診したところ、頚椎と胸椎(首と背中の背骨)に顕著な緊張を感じた。
 
そこで、手と足のツボに1ヶ所ずつ鍼治療を行ったところ緊張が緩んだ。
 
週二回での治療を提案し、1回目の治療を終えた。
 
3日後の2診目、めまいが10→7に減少し、同治療を行った。
 
<3診目>
めまい10→5に減少、頚椎の緊張する場所が変わっていた為
手のツボを変更し、治療を行った。
 
<4診目>
めまい10→3に減少、同治療を行った。
 
<5診目>
めまいが消失し、治療を終えた。

同時に治療した症状

肩コリ

使用した主なツボ

大鐘L 六谷L 三陰交L 内谷L

考察

 立ち上がる際(起立性)のめまいは、脊柱の問題が関係していることが多い。
 
子育てで手や足に多くの負担をかけ、貯まった疲労が脊柱の緊張をつくったと考え治療を行った。
 
脊柱の緊張があることで、色々な症状がでることが多く、手や足には脊柱を調整するツボがある。こうしたツボを活用すると、症状を早期に改善できる。