生理痛の症例|生理中・生理前の胃痛・みぞおち・背中・頭痛
「生理になると胃やみぞおちが痛い」「生理前から背中まで痛む」「おでこやこめかみが痛くなる」——生理痛は下腹部だけでなく、さまざまな場所に出ることがあります。
先に結論
生理の時期に胃やみぞおちが痛くなるのは、子宮を収縮させるプロスタグランジンが胃腸にも作用することや、生理前に増える黄体ホルモンが胃腸の動きを変えること、痛み止めによる胃への負担などが関係しています。多くは生理の後半にはおさまりますが、痛み止めが効かない痛みや、生理以外の時期にも続く痛みは病院を受診してください。
このページでは、部位ごとの原因と自分でできる対処法、病院へ行くべきサイン、そして亮鍼灸院で施術を行った生理痛の方9人の経過をご紹介します。
生理中・生理前に胃やみぞおちが痛くなる原因
生理の時期に胃やみぞおちが痛くなる理由として、主に次のようなことが考えられています。
① プロスタグランジンの影響
生理のときには、子宮を収縮させて経血を外に出す「プロスタグランジン」という物質が多く作られます。プロスタグランジンは胃や腸の筋肉も収縮させるため、胃のキリキリした痛み・吐き気・下痢などが起こることがあります。
② 生理前のホルモンの変化
排卵後から生理前にかけて増える黄体ホルモン(プロゲステロン)には、胃腸の動きをゆるやかにする働きがあります。そのため生理前は、お腹の張り・便秘・胃もたれを感じやすくなります。
③ 痛み止めによる胃への負担
生理痛に使われる痛み止め(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)は、胃の粘膜に負担をかけることがあります。空腹時に飲んだり、何日も続けて飲んだりすると、胃痛の原因になることがあります。
④ お腹と背中のこわばり
当院の症例では、生理前から「みぞおち」や「肋骨の下」が強く張り、同じ高さの背中にも緊張がみられる方が多くいます。お腹側と背中側から胃が圧迫されるような状態が、痛みや吐き気を強めていると当院では考えています。
みぞおちの痛みと吐き気で来院された方の経過は、症例4をご覧ください。
背中や腰まで痛くなるのはなぜ?
生理中・生理前に背中や腰が痛くなるのは、子宮の痛みが腰やお尻、背中に響いて感じられること(関連痛)や、プロスタグランジンによる筋肉のこわばり、痛みをかばう姿勢などが関係していると考えられます。
当院では、生理前になると肩甲骨の内側や背中が緊張しやすい方が多いと感じています。みぞおちと背中が一緒に痛む方は、お腹と背中の両方の緊張が関わっていることがあります(症例4)。腰の重だるさが中心の方は症例3をご覧ください。
生理前後の頭痛(おでこ・こめかみ・後頭部)
生理の前後に起こる頭痛には、主に2つのタイプがあります。
月経関連片頭痛
生理の直前から生理中に、女性ホルモン(エストロゲン)が急に下がることがきっかけで起こる片頭痛です。こめかみや目の奥がズキズキと脈打つように痛み、吐き気や、光・音がつらくなることもあります。
緊張型頭痛
首・肩・背中の筋肉がこわばって起こる頭痛です。おでこや後頭部、頭全体が締めつけられるように重く痛みます。生理前のだるさや冷えで強くなることもあります。
当院の症例でも、おでこ(症例9・症例2)やこめかみ(症例5)の頭痛を伴う方が多く来院されています。
生理中の胃痛・みぞおちの痛みに、自分でできる対処法
- お腹・腰を温める:カイロや腹巻き、湯船につかるなどで下腹部や腰を温めると、血流がよくなり痛みがやわらぎやすくなります(低温やけどに注意)。
- 痛み止めは早めに、胃にやさしく:痛みが強くなる前に飲むほうが効きやすいとされています。胃が痛くなりやすい方は空腹時を避け、胃への負担が比較的少ない成分(アセトアミノフェンなど)を薬剤師に相談するのも一つの方法です。
- 食事は消化のよいものを少しずつ:脂っこいもの、冷たいもの、カフェイン、アルコールは胃に負担がかかりやすいため控えめに。
- 体をゆるめる:ゆっくりとした深い呼吸、背中を丸めたり伸ばしたりするストレッチ、軽い散歩などで、お腹や背中のこわばりをゆるめましょう。
胃痛・みぞおちの痛みに使われるツボ
三陰交(さんいんこう)
内くるぶしのいちばん高いところから指4本分上、すねの骨の内側のきわ。生理痛や生理前の不調によく使われるツボです。
足三里(あしさんり)
ひざのお皿の下・外側のくぼみから指4本分下、すねの骨の外側。胃の不調によく使われるツボです。
中脘(ちゅうかん)
おへそとみぞおち(胸の骨の下端)を結んだ線のまん中。胃のあたりの張りや不快感に使われるツボです。
息をゆっくり吐きながら、気持ちいいと感じる強さで5秒ほど押し、5〜10回くり返します。中脘はお腹なので、手のひらで温めたり、やさしくさすったりするくらいで十分です。
※妊娠中・妊娠の可能性がある方は、三陰交などへの強い刺激は避けてください。
こんなときは早めに病院へ
次のような場合は、早めに医療機関を受診してください
- 痛み止めが効かない、年々生理痛が強くなっている、生理以外のときも下腹部が痛む → 子宮内膜症や子宮筋腫などの可能性も(婦人科)
- 生理と関係なく胃やみぞおちが痛む、食後や空腹時に痛む、黒い便が出る → 胃炎・胃潰瘍などの可能性も(内科・消化器内科)
- 生理が遅れている、いつもと違う出血や痛みがある → 妊娠に関わるトラブルの可能性もあるため産婦人科へ
- みぞおちから右の脇腹にかけての強い痛み、発熱、吐き続ける → 早めに受診(夜間は救急)
- 胸の痛み・冷や汗・息苦しさを伴うみぞおちの痛み → 心臓の病気の可能性もあるため、すぐに救急へ
当院の症例にも、胃カメラや血液検査で異常がないことを確認したうえで来院された方(症例4・8)や、婦人科で子宮内膜症・チョコレート嚢胞の診断を受けている方(症例6・8)がいます。鍼灸は、婦人科・内科での治療と並行して受けていただけます。
つらい生理痛・生理前の胃痛は、鍼でもご相談いただけます婦人科・内科での治療と並行して受けられます
初回 5,500円(税込・初診料込み/約60分)※ネット予約の場合
押すと、院の選択へ移動します
掲載している症例(9例)
- 症例4 生理中、みぞおちをギューッとつかまれるような胃痛・吐き気40代女性・6回 / 胃痛 10→1
- 症例8 脂汗が出るほどの胃痛と下腹部の痛み(子宮内膜症)30代女性・8回 / 生理時の胃痛が消失
- 症例5 生理前のこめかみの頭痛と吐き気30代女性・4回 / 仕事に支障がない程度に
- 症例9 生理前のおでこの頭痛と体の重だるさ30代女性・12回 / 生理前の痛み止めが不要に
- 症例2 出産後から、生理前になるとおでこがズキズキ痛む30代女性・12回 / 生理前の頭痛が消失
- 症例3 出産後から続く、生理前の腰痛・重だるさ30代女性・7回 / 生理前の腰痛が消失
- 症例6 生理前・生理中の下腹部に差し込む痛みと頭痛(チョコレート嚢胞)30代女性・15回 / 下腹部痛 10→4、頭痛 10→3
- 症例1 生理前になると、お腹がピンポイントでギューッと痛む40代女性・10回 / 痛み 半分以下、過食がなくなった
- 症例7 生理前のイライラと不安感で、家族に当たってしまう(PMS)40代女性・8回 / イライラが軽くなった
症例をご覧になる前に
施術の経過には個人差があります。掲載している症例は、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。多くの方が病院での治療と並行して来院されており、経過には病院での治療や時間の経過など、複数の要因が関わっています。症状の強さは、ご本人に「来院時を10としたときの強さ」をうかがった数字です。
みぞおち・胃が痛む生理痛の症例

症例4
生理中、みぞおちをギューッとつかまれるような胃痛・吐き気
来院時
生理になると、みぞおちをつかまれるような強い胃痛と吐き気
施術後
生理前後の胃痛が1割ほどになり、痛み止めが不要に
来院までの経緯
半年前から、生理になると「みぞおちがギューッとつかまれるような強い胃の痛みと吐き気」を感じるようになりました。以前から吐き気を感じることはありましたが、ここまで胃が痛むことはなかったそうです。産婦人科では、年齢に伴う女性ホルモンの変化で胃痛が出たのではないかと言われ、漢方薬と痛み止めを処方されましたが、生理中の胃痛と吐き気はおさまりませんでした。逆流性食道炎になったこともあり、胃の問題かと考えて消化器内科で胃カメラ検査を受けましたが、特に異常はなし。友人に相談し、鍼が生理痛に良いと聞いて来院されました。
初回の体の状態と施術
生理前に来院されました。胃のあたりを触診すると、みぞおちがパンパンに張っていて、軽く触れるだけで顔をしかめるほどの不快感がありました。
膝と手のツボに鍼をして10分置くと、みぞおちの張りがゆるみ、指を沈めたときの不快感は10→3に。次に背中を触診すると右側に緊張があり、足のツボに鍼をすると緊張がゆるみ、胃の不快感は10→1に減りました。最後に子宮まわりの血流を目的に足のツボに鍼をして、週1回の通院を提案しました。
その後の経過
- 2〜3回目生理中の吐き気・胃痛が10→7ほどになり、痛む期間も短くなった。同じ施術を行った。
- 4〜6回目生理前の胃痛が1割ほどになり、痛み止めを飲まなくてもよくなったため終了。
考察
生理前から「みぞおち」のあたりに強い張りが出て胃を圧迫し、胃痛と吐き気が起きていたと考えて施術しました。胃が圧迫される反応は背中にも広がって緊張を起こしており、お腹側と背中側の両方から胃が圧迫されることで、症状がさらに強くなっていたと考えられます。
施術で使った主なツボ
曲泉(右)、三陰交(左右)、合谷(右)、太衝(右)、足三里(右)

症例8
脂汗が出るほどの胃痛と下腹部の痛み(子宮内膜症)
来院時
生理のときに、脂汗が出てうずくまるほどの胃痛と下腹部痛
施術後
生理時の胃痛が出なくなり、痛みも痛む期間も短くなった
来院までの経緯
朝、台所で食器を洗っていると胃と下腹部が痛み出し、「痛みのあまり脂汗がたくさん出て、しばらくうずくまっていた」そうです。胃痛だと思い、その日のうちに家族に付き添われて消化器内科を受診。血液検査などで異常はなく、医師から生理痛ではないかと言われて産婦人科を受診しました。以前から生理痛は強いほうでしたが、ここまでの痛みは初めてだったとのこと。検査の結果、子宮内膜症と診断され、ピルを飲むことを提案されました。薬を飲み続けることに抵抗を感じ、ネットで調べて来院されました。
初回の体の状態と施術
強い痛みが出た3日後に来院されました。お腹を触診すると胃のあたりに強い緊張があり、「そこを押されると気持ち悪い」とのこと。下腹部を触診していくと、おへその下にも同じような反応がありました。
足のツボ4か所に鍼をして10分置くと、緊張がとれて胃のあたりと下腹部の不快感が消えました。週1回の通院を提案しました。
その後の経過
- 2〜4回目生理のときに胃痛は出ず、下腹部の痛みが出たが、前回の生理痛ほど強くはなかった。同じ施術を行った。
- 5〜8回目肋骨の下あたりの緊張に対して手のツボを追加し、直後に緊張がゆるんだ。生理のときの痛みも痛む期間も短くなり、以前より生理が軽くなったとのことで終了。次の生理で痛みが強く出るようなら連絡をいただくようお伝えした。
考察
子宮内膜症の方は、婦人科での治療が基本です。そのうえでこの方には、お腹の緊張と、子宮まわりの血流に関わるツボに着目して施術を行い、生理痛が軽くなっていきました。子宮内膜症と診断されている方は、婦人科での定期的な診察を続けてください。
施術で使った主なツボ
築賓(右)、三陰交(左右)、合谷(右)、太衝(右)
頭痛(おでこ・こめかみ)を伴う生理痛の症例

症例5
生理前のこめかみの頭痛と吐き気
来院時
生理前になるとこめかみが痛み、薬を飲んでも吐き気がおさまらない
施術後
生理前の症状がやわらぎ、仕事に支障がなくなった
来院までの経緯
生理前になると「こめかみに頭痛を感じ、吐き気もする」「頭痛はロキソニンを飲めば楽になるが、吐き気はなくならない」とのこと。飲食関係のお仕事で人手が少なく、生理の症状が強く出てもなかなか休めないため産婦人科を受診しました。生理痛をやわらげるためにピル(ルナベル)を勧められましたが、副作用が心配でできれば飲みたくないと考え、ネットで調べたところ鍼が生理痛に良いと知り、以前から知り合いだったこともあり相談を受けて来院されました。
初回の体の状態と施術
生理前に来院されました。お腹を触診すると、胃の下あたりと肋骨の下に緊張があり、軽く指を沈めると不快感があり、緊張のため指がはね返されるほどでした。側頭部に触れると、左右で比べて右側にコリコリした緊張がありました。
手のツボ3か所に鍼をして10分置くと、お腹に指を沈めたときの緊張と不快感が10→3に減り、側頭部の緊張は消えました。次に子宮の働きを助ける足のツボ2か所に鍼をし、症状が減ったことを確認しました。
その後の経過
- 2〜4回目同じ施術を続け、生理前の症状がやわらぎ、仕事に支障が出なくなったため終了。
考察
生理前になると肩甲骨の内側(上部)が緊張することが多く、その緊張が側頭部を引っ張って頭痛を起こしていると当院では考えています。その緊張と連動する手のツボに加え、お腹の圧をゆるめるツボと子宮の働きに関わるツボを組み合わせたところ、頭痛と吐き気がおさまりました。
※ピルなどのお薬を使うかどうかは、婦人科の医師とよく相談して決めてください。鍼灸は婦人科の治療と並行して受けていただけます。
施術で使った主なツボ
手三里(右)、三陰交(左右)、合谷(右)、外谷(右)、太衝(右)

症例9
生理前のおでこの頭痛と体の重だるさ
来院時
生理前、おでこが締めつけられるように痛み、体が重く何もする気が起きない
施術後
生理前に痛み止めを飲まずに過ごせるようになり、重だるさも軽くなった
来院までの経緯
生理前になると、おでこ全体が締めつけられるように痛くなり、体が重く何もする気が起こらなくなるとのこと。痛み止めでやり過ごしていましたが、2〜3年前から少しずつ症状が強くなり、心配になって産婦人科を受診。生活リズムを改善するよう言われ、痛み止めと漢方薬を処方されました。生活を変えようとしましたが仕事が忙しくリズムは変えられず、薬もその場しのぎに感じていたところ、ネットで鍼で生理痛が改善するという記載を見て来院されました。
初回の体の状態と施術
生理前の症状がある時期に来院されました。おでこの頭痛と全身のだるさがあり、首・肩・背中を触診すると全体的に硬く緊張していました。手と足のツボ2か所に鍼をして10分ほど置くと、おでこの頭痛が10→8に。
お腹を触診すると、おへその少し下と胃の横に緊張があり、軽く押すと「鈍い痛みがある」とのこと。お腹の緊張をゆるめるため膝と足のツボに鍼をして再び10分置くと、「体が軽くなり、目の前が明るくなったような気がする」とのことで、週1回の通院を提案しました。
その後の経過
- 2回目施術後は楽だったが、生理が始まると腹痛を強く感じた。お腹の別の場所が硬くなっていたため、手と足のツボを追加。
- 3〜10回目同じ施術。生理前に痛み止めを飲まずに過ごせるようになり、生理痛を感じる期間も短くなった。
- 11〜12回目以前に比べて体の重だるさが減り、生理前に痛み止めを飲まなくても大丈夫になったため終了。
考察
仕事の忙しさとストレスで首・肩・背中が強く緊張し、生理前のホルモンバランスの変化が引き金となって頭痛が起きていたと考えられます。デスクワークで座っていることが多く、お腹も硬く緊張していたため、その点も含めて施術しました。
施術で使った主なツボ
三陰交(左右)、曲泉(右)、太衝(右)、外谷(左右)、陰陵泉(右)、陽陵泉(左)、委陽(右)、足三里(右)

症例2
出産後から、生理前になるとおでこがズキズキ痛む
来院時
出産後から、生理前になるとおでこのあたりがズキズキ痛む。薬で消えない
施術後
生理前になっても頭痛がしなくなった
来院までの経緯
1年前に男の子を出産してから、生理前になると「おでこのあたりにズキズキと頭痛が起こる」ようになりました。以前から肩こりで時々頭痛は出ていましたが、ズキズキ痛むことはなく、すぐ消えていたそうです。生理前になると決まって頭痛が起こるため病院へ行き、漢方とロキソニンを処方されましたが頭痛は消えず、以前当院に通っていたお母さまに紹介されて来院されました。
初回の体の状態と施術
強い頭痛がある状態で来院されました。首・肩・お腹を触診すると、肩甲骨の上部・胸椎(背中の骨)・おへその横に緊張があり、お腹を押すと「気持ち悪い感じがする」とのこと。
胸椎とお腹の緊張をゆるめるため、手に2か所・足に1か所鍼をすると、背中の緊張は10→4、お腹は10→3になり、「気持ち悪い」感じも消えました。週1回の通院を提案しました。
その後の経過
- 2〜4回目同じ施術を続けた。3回目に「いつもの肩こりが楽になった」。
- 4〜5回目「生理前の頭痛がズキズキしなくなった」。お腹の緊張がおへその下に移っていたため、足の鍼を1つ追加。
- 6〜11回目「肩が軽くなった分、後頭部が重たい」。緊張する場所が変わっていたため、ふくらはぎに鍼をすると重さが消えた。
- 12回目「生理前になっても頭痛がしなくなった」とのことで終了。
考察
出産によってそれまでのホルモンバランスが変わり、背中と首に緊張が生じて頭痛につながったと考えて施術しました。背中まわりとお腹の緊張がとれるとともに、頭痛が改善しました。
施術で使った主なツボ
三陰交(右)、太衝(右)、内谷(右)、外谷(右)、承山(右)
腰・下腹部が痛む生理痛の症例

症例3
出産後から続く、生理前の腰痛・重だるさ
来院時
出産後から、生理前に腰が重だるく、生理が始まると強い痛みに
施術後
生理前の腰痛・重だるさがなくなり、生理中の痛みも軽くなった
来院までの経緯
3年前に出産してから、生理前になると「腰の重だるさを感じるようになり、生理が始まると強い痛みになる」「出産前は生理痛が強いほうではなかったので困っている」とのこと。産婦人科では「そういうこともある」と言われ特に治療はなく、整形外科でレントゲン検査を受けても異常はなく、生理痛からくるものではないかと言われました。痛み止めでやり過ごしていましたが、雑誌で鍼が生理痛に良いという記事を読んで来院されました。
初回の体の状態と施術
腰の動きを見ると可動域が狭く、前に曲げると腰が痛みます。太ももとふくらはぎに鍼をすると痛みが消え、可動域も改善しました。
お腹を触診するとおへそのまわりに緊張があり、足のツボ2か所に鍼をするとお腹の緊張がゆるみ、「腰が軽くなった」とのことで、週1回の施術を提案しました。
その後の経過
- 2〜3回目「生理中の痛みが少し軽くなった感じで、痛み止めを使う量が減った」。
- 4回目お子さんにせがまれて長時間抱っこをしたため、腰の痛みが強くなった。手のツボを追加。
- 5〜7回目生理前の腰痛や重だるさがなくなり、生理中の痛みも以前よりつらくないとのことで終了。
考察
子宮まわりの血流が悪くなったことが腰の痛みに関わっていると考えて施術しました。また足の緊張、特に太ももの裏側(ハムストリングス)が硬く柔軟性がなかったことが腰の痛みを強めていたため、そこにアプローチすることで腰の痛みと動きも改善しました。
施術で使った主なツボ
三陰交(右)、太衝(右)、元瑠(右)、殷門(左右)、承山(右)、腰腿点1(左)、空髎(右)

症例6
生理前・生理中の下腹部に差し込む痛みと頭痛(チョコレート嚢胞)
来院時
下腹部を絞られるような生理痛と頭痛。ピルを飲んでも仕事に支障
施術後
痛み止めの日数が減り、日常生活や仕事に支障が出ない程度に
来院までの経緯
「小学生のころから生理痛が強く、生理になると保健室で寝ているほどだった」「今も下腹部を雑巾のように絞られるように痛む」「生理が来るのが毎回恐ろしい」とのこと。医療事務のお仕事で月末が忙しく、生理と重なると痛みに耐えながら仕事をしなければなりません。痛み止めを飲み続けているため、効き目が薄くなっていると感じていたそうです。産婦人科でチョコレート嚢胞と診断されてピルを処方され、以前より楽にはなりましたが、まだ仕事に支障が出るほどの痛みがあり、ネットで調べて来院されました。
初回の体の状態と施術
お腹を触診すると、下腹部全体が張っていて指が沈みにくい状態でした。足のツボ4か所に鍼をして10分置くと、下腹部が全体的にゆるみました。
次に、子宮と関わる肩甲骨まわりのツボを触診すると硬く緊張しており、足に2か所鍼を追加すると緊張がゆるみました。週1回の施術を提案しました。
その後の経過
- 2〜4回目生理のときの下腹部痛10→6、頭痛10→6(痛み止めは3日間服用)。後頭部の頭痛に対して手と足のツボを追加。
- 5〜9回目下腹部痛10→4、頭痛10→3。生理痛の期間が短くなった(痛み止めは2日間)。
- 10〜15回目頭痛は重だるさを感じる程度になり、生理時の痛みは残るものの、日常生活や仕事に支障が出なくなったため終了。
考察
下腹部の緊張が強く、子宮が圧迫されて働きが弱くなっていると考えて施術しました。チョコレート嚢胞(卵巣にできる子宮内膜症)は婦人科での治療と経過観察が基本です。そのうえで、お腹まわりの緊張をゆるめることで痛みが軽くなるケースがあります。
施術で使った主なツボ
三陰交(左右)、陰陵泉(左右)、陽陵泉(右)、太衝(右)、承山(右)、足三里(右)、外谷(右)

症例1
生理前になると、お腹がピンポイントでギューッと痛む
来院時
生理前の下腹部痛と過食。右下腹部のピンポイントの締めつけられる痛み
施術後
生理前の過食がなくなり、痛みは半分以下に
来院までの経緯
20代から生理前の下腹部痛と過食(食べすぎてしまうこと)に悩み、カロナール(痛み止め)を飲みながら毎月やり過ごしていました。今年に入ってから、右下腹部に「ピンポイントでギューッと締めつけられるような痛み」が加わったとのこと。病院で検査を受けましたが原因が見つからず、悩んでいたところ友人の紹介で来院されました。
初回の体の状態と施術
生理前で、右下腹部の強い痛みを訴えていました。お腹を触診すると下腹部全体が張って緊張しており、右下腹部(足のつけ根に近いところ)の2か所に強い圧痛がありました。胃のあたりも、少し押しただけで「嫌な感じがする」とのこと。
下腹部と連動し、子宮の働きを助ける足のツボ2か所と、胃を整える足のツボに鍼をして10分置くと、お腹全体の張りが消え、圧痛は右下腹部10→4、胃のあたり10→5になりました。
その後の経過
- 2〜10回目週1回のペースで同じ施術を続け、生理前の過食がなくなり、痛みは半分以下になった。
- その後月1回ほどの通院を続けており、症状は減った状態が続いている。
「以前は生理前になると、その週は恐怖と痛みで何もできなかったけれど、それがなくなりました」
考察
生理前のホルモンの影響で食べすぎてしまうことや、下腹部の緊張が強くなって腹圧が高まり、子宮が圧迫されて働きや血流が悪くなることで症状が出ていると考えました。胃の調子を整え、子宮の働きを助ける施術を行ったところ、症状が改善しました。
施術で使った主なツボ
曲泉(右)、陰谷(右)、三陰交(右)、太衝(右)、陰陵泉(右)
生理前のイライラ(PMS)の症例

症例7
生理前のイライラと不安感で、家族に当たってしまう(PMS)
来院時
生理前のお腹の痛みとイライラで、家族に当たってしまう
施術後
気持ちが楽になり、家族に怒鳴ることがなくなった
来院までの経緯
生理前になると「お腹の痛みとイライラで、家族に当たってしまう」「子どもにも『生理でしょ?イライラしないで』と言われてしまう」とのこと。痛み止めを飲んでいるのでお腹の痛みはそれほど気になりませんが、イライラは軽くならず、夫やお子さんについ声を荒げたり怒ってしまったりします。産婦人科ではピルを勧められましたが、副作用が気になり、なるべく薬は飲みたくないと考えて友人に相談したところ、当院を紹介されました。
初回の体の状態と施術
お腹を触診すると肋骨の下あたりに張りがあり、不快感がありました。精神的な症状は首の緊張とも関わりがあるため触診すると、首の前側に緊張があり、首を横に倒すと痛みとつっぱりがありました。
お腹と首の緊張に関わる手と足のツボに鍼をすると、首の痛み・つっぱりとお腹の張りが消えたことを確認して、1回目を終えました。
その後の経過
- 2〜4回目同じ施術。首の緊張が減り、生理前に家族に怒鳴る回数が減った。
- 5〜8回目首の緊張が気になるとのことで背中のツボを追加。気持ちが楽になり、家族に怒鳴ることがなくなったとのことで終了。
考察
首の緊張と子宮まわりの血流が、生理前のイライラに関わっていたと考えて施術しました。首の緊張がやわらぐとともにイライラが減り、気持ちが安定して過ごせるようになりました。
※気分の落ち込みが強い、日常生活が送れないほどつらい場合は、婦人科や心療内科にも相談してください。
施術で使った主なツボ
曲泉(左右)、三陰交(左右)、合谷(左右)、外谷(右)、太衝(右)、T2(2)(右)、T1(2)(右)
生理痛のよくあるご質問
Q. 生理中の胃痛はいつまで続きますか?
プロスタグランジンは生理が始まってから1〜2日目ごろに多く作られるため、胃痛もその時期に強く、生理の後半にはおさまっていくことが多いです。生理が終わっても続く場合や、生理と関係なく痛む場合は、内科・消化器内科を受診してください。
Q. 生理前にみぞおちが痛いのは、妊娠の可能性もありますか?
生理前の不調として胃やみぞおちが痛むことはよくありますが、生理予定日を過ぎても生理が来ない場合は、妊娠の可能性もあります。妊娠検査薬で確認するか、産婦人科に相談してください。
Q. ピルや痛み止めを飲んでいても受けられますか?
はい、婦人科での治療と並行して受けていただけます。お薬は自己判断でやめたり減らしたりせず、主治医にご相談ください。
Q. どのくらい通えばよいですか?
症状や続いている期間によって異なります。このページの症例では、週1回のペースで4〜15回ほど通院された方が多くいます。初回に体の状態を確認したうえで、通院の目安をお伝えします。
生理痛でお悩みの方へ
症状の出方や原因は、人によって異なります。当院では初回に、病院での診断や検査結果、服用中のお薬、これまでの経過をうかがい、体の状態を確認したうえで、施術の方針と通院の目安をお伝えします。病院での治療と並行して受けていただけます。
鍼が初めての方も多く来院されています。髪の毛ほどの細い鍼を使い、刺激の感じ方を確認しながら進めますので、ご不安なことは遠慮なくお伝えください。
ほかの症例を見る
通いやすいほうをお選びください
札幌市内に2院あります。どちらも同じ料金・同じやり方です。
栄町院
地下鉄東豊線「栄町駅」1番出口から徒歩7分
駐車場3台あり
〒007-0846 札幌市東区北46条東15丁目4-22
月〜金 11:30〜20:00/土 10:00〜18:00
木曜・日曜定休。祝日も通常診療(木曜・日曜を除く)


ほかの予約方法(初回 8,500円)
大通院
地下鉄「大通駅」1番出口から徒歩3分
大通パークサイドビル 6階
〒060-0061 札幌市中央区南1条西7丁目12-5
月〜金 11:30〜20:00/土 10:00〜18:00
木曜・日曜定休。祝日も通常診療(木曜・日曜を除く)


ほかの予約方法(初回 8,500円)








