深く息が吸えていますか? 呼吸と自律神経の、深い関係。
「なんとなくいつも浅い呼吸をしている気がする」
「深呼吸しようとしても、うまく吸えない」
「ため息ばかりついてしまう」
こんなふうに感じたことはありませんか?
こんにちは、亮鍼灸院です。前回のブログでは、「検査では異常なし」なのに体がつらい方に向けて、自律神経の乱れと背中の硬さの関係についてお話ししました。
今回はその続きとして、自律神経と「呼吸」の深い関係について、もう少し詳しくお伝えしたいと思います。
呼吸は、唯一「意識」でコントロールできる自律神経のスイッチ
心臓の動きや消化の働きは、自分の意志でコントロールすることができません。でも、呼吸だけは違います。「ゆっくり吸って、ゆっくり吐く」と意識すれば、そのとおりに動かすことができる。
これはとても重要なことで、呼吸は自律神経に直接アクセスできる、唯一の手段でもあります。
✦ ゆっくり深い呼吸 → 副交感神経が優位になる(リラックスモード)
✦ 速く浅い呼吸 → 交感神経が優位になる(緊張・戦闘モード)
つまり、呼吸が浅くなっているということは、体が常に「緊張モード」に入り続けているサインでもあるのです。
なぜ、呼吸は浅くなってしまうのか?
「呼吸が浅い」と言われても、じゃあどうすれば深くなるの?と思う方も多いと思います。
実は、呼吸の深さは「意識」だけでは変えられないことがほとんどです。なぜなら、呼吸の深さは、体の「構造」に大きく影響されるから。
横隔膜が働かないと、呼吸は深くならない
深い呼吸をするとき、最も重要な筋肉が「横隔膜」です。横隔膜は肺の下にあるドーム状の筋肉で、息を吸うときに下に下がり、肺を広げる役割を担っています。
ところが、背中や肩甲骨まわりが硬くなると、この横隔膜の動きが制限されてしまいます。すると、どれだけ深呼吸しようとしても、肺が十分に広がらない。意識だけでは、どうにもならない状態になってしまうのです。
背中・肩甲骨まわりの筋肉が硬くなる
↓
横隔膜の動きが制限される
↓
呼吸が浅くなる
↓
交感神経が過剰に優位になる
↓
頭痛・めまい・倦怠感・不眠など
前回のブログでもお伝えしたこの悪循環。「呼吸が浅い」というのは、この連鎖のど真ん中にある、とても重要なポイントなのです。
あなたの呼吸、チェックしてみてください
自分の呼吸が浅くなっているかどうか、簡単に確認できる方法があります。
🔍 呼吸の浅さ・セルフチェック
- ため息をよくついてしまう
- 深呼吸しようとすると、途中で止まる感じがある
- 息を吸うとき、肩が上がってしまう
- お腹ではなく、胸だけで呼吸している
- 話すとき、息が続かなくなる
- 夜、うまく眠れない・眠りが浅い
2つ以上当てはまる方は、呼吸が浅くなっている可能性があります。
「深い呼吸ができる体」をつくることが、根本改善への道
当院では、自律神経の不調に対するアプローチとして、「深い呼吸ができる体の状態を取り戻すこと」をとても大切にしています。
そのために鍼でアプローチするのが、背中や肩甲骨まわりの「特定のコリ」です。このコリをほぐすことで横隔膜が動きやすくなり、自然に呼吸が深くなっていきます。
「呼吸しろ」と命令しても深くなるわけではありません。体の構造を整えることで、呼吸は自然と変わるのです。
実際に施術後、「なんか呼吸が楽になった」「体が軽くなった気がする」とおっしゃる方がとても多くいます。これは気のせいではなく、横隔膜まわりの筋緊張がゆるんだことで、実際に呼吸が深くなっているからです。
今日のまとめ
✦ 呼吸は、唯一意識でコントロールできる自律神経のスイッチ。
✦ 背中・肩甲骨の硬さが横隔膜の動きを制限し、呼吸を浅くする。
✦ 浅い呼吸が続くと、交感神経が過剰になり全身に不調があらわれる。
✦ 体の構造(コリ)を整えることで、自然に呼吸は深くなる。
「なんとなくいつも疲れている」「休んでも回復しない」という方は、ぜひ一度ご自身の呼吸に意識を向けてみてください。そして、もし気になることがあればいつでもご相談ください。
体に変化を感じていただけると思います。
ご予約・お問い合わせは LINE・電話・ネット予約からお気軽にどうぞ。
初めての方も、他院に通院中の方も、まずはお気軽にご相談ください。
亮鍼灸院
院長 永田亮太(ながたりょうた)
はり師・きゅう師、柔道整復師の国家資格を持っています。
・北斗病院鍼センター非常勤鍼灸師
・十勝リハビリセンター非常勤鍼灸師
心電図にて自律神経測定を行い、鍼灸における自律神経の影響を研究しています。








