【症例】冬の繁忙期に発症した右顔面神経麻痺|仕事中の冷えに配慮したセルフケアと約6か月の経過
冬の繁忙期に発症した右顔面神経麻痺|仕事中の冷えに配慮したセルフケアと約6か月の経過
| ご職業 | 配送業 |
|---|---|
| お悩み | 右顔面の動かしにくさ、うがいのときの水もれ |
| 診断 | 末梢性顔面神経麻痺(ベル麻痺の疑い) |
| 初診時の評価(当院) | 柳原法 3点/40点 |
| 発症時期 | 2026年2月 |
| 来院時期 | 発症から10日後 |
| 通院ペース | はじめは週2回、その後は週1回 |
| 経過期間 | 約6か月(2026年8月ごろに施術を終了) |
| 終了時の状態 | 疲れたときに顔のこわばりを感じる程度(柳原法 38点/40点) |
来院までの経緯
2026年2月のある朝、起きてうがいをしたときに口から水がこぼれ、ご家族から「顔の右半分が動いていない」と指摘されたそうです。脳卒中が心配されたため救急車で脳神経外科を受診し、MRI検査を受けましたが、脳に異常は見つかりませんでした。
その後、ステロイドの点滴による治療を受けましたが、顔の動きに目立った変化がみられず、仕事への復帰や後遺症への強い不安から、発症から10日後に当院へ来院されました。
発症した2月は、配送のお仕事がとても忙しい時期で、疲れがたまっていたうえ、仕事中は冷たい風を顔に受けることが多い環境だったとうかがっています。
来院時の状態
病院での治療を終えたあとも右顔面の麻痺が残っており、うがいのしにくさなどの困りごとがありました。「仕事に戻れるのか」「顔が元に戻らないのではないか」という不安がとても大きい状態でした。
当院での評価と施術方針
当院の初診時の評価は柳原法3点(40点満点)で、麻痺の強い状態でした。病院で脳の病気は否定されていることを確認したうえで、施術を始めました。顔への鍼と手足のツボへの鍼に加えて、首・肩まわりの緊張など体全体の状態を確認しながら施術を行いました。
また、不安が大きかったため、顔面神経麻痺の経過や、これからの時期に気をつけたいことを丁寧にご説明するようにしました。
施術経過
週2回のペースで施術を行いました。施術を重ねるなかで、少しずつ顔を動かせる兆しがみられるようになりました。
動きの回復に合わせて、通院を週1回に変更しました。このころ、口を動かすと目が細くなるなどの「病的共同運動」や、顔のこわばり(拘縮)の兆しがみられるようになりました。
柳原法38点(40点満点)となり、疲れたときに顔のこわばりを感じることはあるものの、経過が落ち着いたため、発症から約6か月で施術を終了としました。
ご自宅・お仕事中のセルフケア
共同運動やこわばりの兆しがみられた時期から、次のようなセルフケアをお伝えしました。
- 仕事中は、ネックウォーマーやマスクで顔と首まわりを冷たい風から守る
- 早く治したい気持ちから、顔を大きく・強く動かす練習(いわゆる百面相など)はしない
- 強くもんだり押したりせず、やさしいマッサージで顔の力を抜く
お仕事中も保温を続けるなど、セルフケアを根気よく続けてくださいました。
まとめ
冬の繁忙期に発症し、病院でのステロイド治療のあとも麻痺が残っていた方の症例です。はじめは週2回、その後は週1回の施術を続け、回復の途中で共同運動やこわばりの兆しがみられた時期には、お仕事の環境に合わせたセルフケアをお伝えしました。発症から約6か月で柳原法38点、疲れたときに顔のこわばりを感じる程度となり、施術を終了しています。
顔面神経麻痺では、回復の途中で共同運動やこわばりが出てくることがあります。その時期に顔を強く動かしすぎないこと、冷たい風から顔を守ることなど、生活の中でできる工夫を一緒に考えることを、当院では大切にしています。
※ 寒さや疲れが顔面神経麻痺の原因であると医学的に確かめられているわけではありません。
※ ここまでの経過には、病院での治療、時間の経過による神経の回復、ご本人のセルフケアなど、複数の要因が関係しています。鍼施術だけによる変化を示すものではありません。
※ 施術による変化や必要な回数、期間には個人差があります。
施術担当者からのコメント
顔面神経麻痺でお悩みの方へ
症状・後遺症・当院の施術方針について詳しくご案内しています。まずはお気軽にご相談ください。
栄町院 011-839-0217 / 大通院 011-213-0722(完全予約制)
※ 本ページは一症例の経過を紹介するものであり、すべての方に同じ経過や結果を保証するものではありません。










来院された当初は、お仕事に戻れるかどうかという不安がとても大きいご様子でした。
回復の途中で共同運動やこわばりの兆しが出てきた時期にも、お仕事中の保温や、顔を無理に動かさないことなどのセルフケアを根気よく続けてくださいました。施術とあわせて、毎日の過ごし方を一緒に考えることの大切さを感じた症例です。