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冬に顔面神経麻痺のこわばりが気になる方へ|札幌の寒さとセルフケア

公開日:2026年10月3日
執筆・監修:鍼灸師 永田亮太(亮鍼灸院 院長)

札幌の冬は、外は氷点下、室内は暖房で暖かく乾燥しがちです。顔面神経麻痺を経験した方から、「冬になると顔がこわばる気がする」「外に出ると顔が突っ張る」「目が乾きやすい」という声をうかがうことがあります。このページでは、冬の時期に気をつけたいことと、ご自宅でできるセルフケアをまとめました。

はじめにお伝えしたいこと

寒さが顔面神経麻痺の原因である、あるいは冷えると再発する、ということが医学的に確かめられているわけではありません。再発について研究で報告されていることは「顔面神経麻痺の再発について」でまとめています。このページは、冬に感じやすい「こわばり」や「乾燥」と上手につきあうための工夫をご紹介するものです。新たに顔が動かしにくくなった場合は、季節にかかわらず早めに医療機関を受診してください。

冬にこんなことを感じていませんか

  • 外の冷たい空気にあたると、麻痺した側の顔が突っ張る・こわばる
  • 寒い日は、口元や頬が動かしにくく感じる
  • 暖房の効いた部屋で、目が乾く・しょぼしょぼする
  • 寒さで肩に力が入り、首や顎までこわばる

冬に「こわばり」を感じやすい理由

寒いと、体は熱を逃がさないように筋肉をこわばらせたり、肩をすくめたりしがちです。顔面神経麻痺のあと、顔のこわばり(拘縮)が残っている方では、こうした変化を麻痺した側でより強く感じることがあります。

また札幌の冬は、外は寒く、室内は暖房でしっかり暖められているため、一日の中での温度差が大きくなります。乾燥した空気も重なり、目や口元の不快感を覚えやすい季節です。

ただし、こうした「感じやすさ」は人によって大きく異なり、冬だから必ず悪くなるというものではありません。こわばりそのものについては「顔面神経麻痺の共同運動・拘縮とは?後遺症を解説」で解説しています。

冬に気をつけたいこと

目の乾燥を防ぐ

まぶたが閉じにくい状態が残っていると、目が乾いて傷つきやすくなります。暖房の効いた部屋や、冷たい風の強い屋外では特に注意が必要です。まぶたが閉じにくい方の目の保護は、海外の診療ガイドラインでも強く推奨されています[1]。目のケアの詳しい方法は「顔面神経麻痺で目が閉じにくいときのケア」をご覧ください。

  • 目薬や眼軟膏は、主治医・眼科で処方されたものを指示どおりに使う
  • 室内の加湿を心がける(加湿器、洗濯物の室内干しなど)
  • 外出時は、メガネやサングラスで冷たい風から目を守る
  • 寝ているときにまぶたが開いてしまう方は、医師に保護の方法を相談する

冷たい風から顔を守る

外出時は、マスクやネックウォーマー、マフラーなどで顔と首まわりを冷たい風から守りましょう。首元が冷えて肩をすくめる姿勢が続くと、首や顎まで力が入りやすくなります。

口元の乾燥をケアする

口が閉じにくい方は、口の端が乾燥して切れやすくなることがあります。リップクリームなどで保湿しておくと安心です。

ご自宅でできるセルフケア

やさしく温めてからゆるめる

入浴後や、蒸しタオルで顔をやさしく温めたあとは、こわばりをゆるめやすいと感じる方が多くいます。温めたあとに、指の腹でやさしくなでるようにゆるめましょう。強く押したり、もんだりする必要はありません。

※ 麻痺した側は感覚が鈍くなっていることがあります。蒸しタオルや温熱グッズは熱すぎないよう、必ず手で温度を確かめてから使ってください。

動かすときは「小さく・ゆっくり・力まず」

こわばりを感じると、つい大きく動かしてほぐしたくなりますが、強い運動は共同運動を目立たせる可能性があると考えられています。鏡を見ながら、小さくゆっくり動かすことを意識しましょう。詳しくは「顔面神経麻痺のリハビリ|やりすぎに注意したい理由」で解説しています。

首・肩の力を抜く時間をつくる

寒さで肩に力が入りやすい季節です。ゆっくり息を吐きながら肩を下ろす、首をやさしく回すなど、こまめに力を抜く時間をつくりましょう。

こんなときは医療機関へ

  • 新たに顔が動かしにくくなった、麻痺が強くなった
  • 目の痛み・充血・見えにくさがある
  • 耳の痛みや水ぶくれ、めまい、聞こえにくさが出てきた

これらの症状がある場合は、セルフケアで様子を見ずに医療機関を受診してください。

亮鍼灸院の考え方

札幌では、冬になると顔のこわばりや首・肩の緊張が気になると話される方がいます。当院では、顔だけでなく首・顎・肩まわりの緊張や呼吸の浅さなど体全体の状態を確認し、力みがゆるんだ状態を目指して施術を行っています。

あわせて、ご自宅での温め方や、強くなりすぎないセルフケアの方法もお伝えしています。冬の時期のセルフケアについてお伝えした方の経過は「【発症から約8か月】眉と口元の左右差が残る顔面神経麻痺の症例」で、仕事中の冷えに配慮したセルフケアを続けた方の経過は「冬の繁忙期に発症した右顔面神経麻痺|仕事中の冷えに配慮したセルフケアと約6か月の経過」でご紹介しています(経過には個人差があります)。

当院は札幌市内に栄町院(東区)と大通院(中央区)の2院があります。雪の季節は、通いやすい方をお選びください。施術内容は「札幌で顔面神経麻痺の鍼灸をお探しの方へ」をご覧ください。

執筆・監修

鍼灸師 永田亮太

  • 亮鍼灸院 院長
  • 明治国際医療大学大学院 在籍
  • はり師・きゅう師・柔道整復師
  • 日本顔面神経学会「顔面神経麻痺リハビリテーション技術講習会」認定試験 合格(2025年8月)
  • 2024年度 日本顔面神経学会にて症例発表

院長プロフィールを見る →

参考文献

  1. Baugh RF, et al. Clinical practice guideline: Bell's palsy. Otolaryngol Head Neck Surg. 2013;149(3 Suppl):S1-27. [PubMed]

※ 本ページは顔面神経麻痺についての一般的な情報提供を目的としたもので、医療機関での診断・治療に代わるものではありません。

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亮鍼灸院では、病院での診断・治療内容や発症からの経過を確認しながら、施術方針を考えています。病院での治療中の方、発症から時間がたって後遺症が気になる方も、ご相談ください。

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